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「あっという間」の夏休み

(1)星賀亨弘「縮む夏休み」朝日新聞朝刊2008年7月27日、1頁、(2)小林伸行「夏休み補習 強化の動き」朝日新聞朝刊2008年9月5日、(第2東京版)30頁 を読む

夏休みはあっという間に終わった。感覚的に、というより「本当に」短くなっているようだ。

(2)によると、西東京市内のある市立中では、夏休み中の平日29日間のうち、授業が無かったのは8月29日の1日だけ.....とのこと。補習授業という位置づけで、事前に希望日を受け付ける。2学期制が導入され、9月第1週にテストがあるため、「生徒の側から、休み中の補習を求める空気が強まった」という背景があるようだ。そして、保護者も安心できるし、「子どもの顔をみる時間が増えたことで、ちょっとした変化に早く気づける」という教員側のメリットがあるという副校長先生のコメントが。

西東京市の市立中9校で、平均54コマの授業が行われたという。おそらくこれは全国的な傾向なのだろう。(1)では、全国の公立小中学校で夏休みが短縮される予定.....という朝日新聞の調査結果が出ていた。授業時間の確保、学力の向上という目的が最も多いが、「どうしてうちではしないのか」という批判を受けての横並び的理由もあるようだ。内容は、自治体の8割近くが「通常の授業」、2割が「体験学習など長期の休みをいかした授業」、1割強が「希望者対象の補習」を行っているとのこと。

それにしても「夏休み」とは何なのだろう。いったいどのように過ごすことが大切なのか。

昼間の家庭で大人がいない家庭では、毎日どこで過ごすかはシビアな問題である。塾の夏期講習で、学校と同じか、あるいはもっとハードな平日を送る子どもは増えている。たっぷり時間とアイデアを盛り込んで、夏休みならではの体験をしている親子も多いと思う。例えば「オモシロ列車の旅」『日経Kids+』(2008年7月号、100−110頁)は、釧路湿原を駆け抜ける「ノロッコ号」や居心地の良い寝台車、日本海をひたすら眺められるローカル線など、鉄道ジャーナリストや読者の推薦情報が満載だ。

「お盆の帰省」だけでも十分貴重な体験だと思うが、教育的なプラスアルファはさらに加速するのであろう。そもそも、「休暇」は特に、家庭の格差が大きくなっていると思う。学校以外の、塾でもない、子どもの空間は贅沢品なのだろうか。

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