幼児の英語学習
「英語で保育:幼いうちから無理なく習得」『日本経済新聞』朝刊、2008年10月11日、35頁 を読む
小学校での「児童英語」は、低学年にも広がってきている。そして、就学前の子どもにも.....。もとは、外国籍の幼児が対象の「認可外保育園」であるプリスクールは、日本の子どもたちの英語の早期学習の場として人気上昇中のようだ。
この記事ではまず、東京都目黒のアンジェリカ保育園が紹介されている。アメリカ出身の先生が「ハウ・イズ・ザ・ウェザー?」と10人の4歳児に問いかけると、「レイニー!」「クラウディ!」「あめ!」などの答えが次々に返ってくる様子だ。他に音楽に合わせてダンスを踊ったり、絵本を読み聞かせたり、といった「英語保育」が、毎日30分間行われるという。ここでは短時間の英語保育が、何とゼロ歳児から可能なようだ。
また、オーストラリアの保育所が神奈川県大和市に開設した「123ラーニングセンタース中央林間」では、3歳児以上児向けの「バイリンガルプログラム」(4時間)があるそうだ。「保育の中で無理なく英語に触れられる」という母親の話が紹介されている。
そして、記事のまとめとして「英語保育を受ける3鉄則」が具体的だ。1は「目的を明確に」、2は「見学しよう」、3は「継続こそ力」。外国籍の子どもや、渡航を控えた家庭で「やむを得ず」通うのではなく、「日本人」の親が良質な英語教育の場を求めて選ぶ、贅沢な施設となっているのだ。
費用もやはり「贅沢」だ。この記事で紹介のある4施設では、いずれも週5日で、月額4万5000円から7万2000円。他にも入学金や教材費などもある。しかも忘れてはならないのは、短時間「保育」であるところだ。「お手伝いさん」でもいない限り、母親にとってはお弁当づくりの後、送り、あっという間に迎えに行く毎日だ。ママ仲間でランチやお茶、といった機会も増えるだろう。
その他、プリスクールの現状については、『英語キッズの育て方』<アエラ臨時増刊>2007年3月15日号 などでも紹介がある。こうした雑誌や新聞記事を見ていると、私立小学校から英会話スクール、英語教材、通信講座、さらには「親子留学」まで、親の「投資」の過熱ぶりを感じる。まさに親の意欲と経済力が、新しい市場を生み出しているのだ。
文部科学省による統計を見ると、中学校で英語を教えられる教員免許を持っている先生が小学校で教える「専科担任」は、平成14年度の導入以来4年間で242人にもなった。しかし全国で2万2、3千ほどある小学校の数を考えると、やはり少ない。
特に公立の小学校では、担任の先生が、非常勤のネイティブの先生などと協力して授業をしているケースが多いと思う。「児童英語」を重視する私立なぞと比べると、授業数も、もしかしたらレベルも、かなり異なるのではないだろうか。そして、そうした「差」は、すでに就学前から根深く広がっているのだ。
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